【レビュー】KOGU 珈琲考具「回転式ロースター・手動式自家焙煎器」を使ってみた感想
この記事では、珈琲考具「回転式ロースター・手動式自家焙煎器」を使ってみた感想を、その特徴と共に紹介します。
煎り上手はこんな人にピッタリの焙煎機です。
- 自家焙煎を手軽に始めたい
- 初心者なので簡単に焙煎できる器具が欲しい
- コク、深みのあるコーヒーを焙煎したい
この記事では、実際に使ってみた感想などもふまえながら、製品のスペックや魅力をご紹介したいと思います。
目次
KOGU 珈琲考具とは
「KOGU 珈琲考具」は金物の街、新潟県燕三条で誕生した、コーヒーマニアに人気のコーヒー器具ブランドです。オリジナルの製品は、使いやすさ、耐久性、デザインの美しさに重点を置いて設計されていることが特徴的な、日本のコーヒー文化を感じられる素晴らしい器具です。
回転式ロースター・手動式自家焙煎器の特徴
四角い網状の焙煎カゴ
この一件、独特に思えるデザインは、コーヒー豆をより効果的にかき混ぜ熱を均一に分配することを可能にしています。四角いカゴのおかげで、焙煎時に豆が均一に熱され、全体として一貫性のある焙煎が簡単に可能になっています。また、カゴ内部に設けられた羽根が、豆をさらに均等に焙煎しています。
この網状のカゴの設計により、焙煎過程でのコーヒー豆の色や大きさの変化を直接目で確認することができるのも大きなポイントです。これは、焙煎のプロセスを視覚的にも楽しむことができ、テストスプーンを使用しているかのような追加の魅力となっています。こちらは、アウベルクラフト「遠赤コーヒー焙煎キット」とほぼ同じ形状になっています。
掃除が簡単
KOGUの回転式コーヒーロースターは複雑そうに見えて、シンプルな構造になっています。ネジを外すことで細かく分解して洗えるので、油分やチャフをきれいに洗い流せます。
またハンドルを除いて食洗機でも洗うことができるので、いちいち分解するのがめんどくさいという方も簡単に掃除ができる焙煎器具です。
遠赤ネットと直火式から得られる効果
この全開放式焙煎機の特徴は、火が直接豆に当たると同時に熱源とカゴの間にあるネットが熱されることで遠赤外線を発生させ、豆を効率的に加熱できることが最大の特徴と言えます。こちらも、アウベルクラフト「遠赤コーヒー焙煎キット」と全く同じ効果です。
遠赤外線の効果
遠赤外線によるコーヒー豆の焙煎は、豆の内側から温めることができる特別な方法です。
通常の手動焙煎では、豆の外側が焼けてしまう失敗が多いですが、遠赤外線を使うと、豆の一番内側からも熱が伝わりやすいです。これにより、豆全体が均等に温まり、ふっくらとして香り高いコーヒーを焙煎することができます。
分かりやすく言えば、遠赤外線を使用することで、コーヒー豆が外からだけでなく、中からもしっかりと加熱されるということです。これは、自宅で手軽にコーヒーを焙煎する際に大きなメリットとなります。
直火式焙煎機の効果
コーヒーのコクや深みを引き出す最良の方法の一つが直火式です。この方法では、火が直接コーヒー豆に触れるため、火力の微調整や温度管理が容易になり、焙煎のプロセスがより直接的になります。
逆に言えば、火力には常時注意が必要ですが、本場の焙煎に近い緊張感が味わえることも事実です。
直火式焙煎は、独特のスモーキーな香りを豆に加えることがよく知られています。しかし、全開放式の焙煎機を使用する場合、燻製のような香りが焙煎カゴ内に留まることなく、コーヒーの豊かなアロマがより際立ちます。これは、直火式焙煎の古典的な魅力を保ちつつ、香り高いコーヒーを楽しむことができる点で、大きな利点と言えます。
使ってみたデメリット
- 網状の焙煎箱なので暖機が出来ない、水分が逃げる、チャフが飛び散りやすい
- 風防があるが強い風が吹くと、うまく焙煎できない
従来の焙煎機のとは違って全開放型の焙煎機なので、熱が逃げやすいです。ドラム式であれば「暖機」や「蒸らし」を行うことができますが、網状のカゴでは難しい様に思えます。そのためメイラード反応を促進させることが難しくなっている可能性があります。
また、水分の調整が少し難しく焙煎時間が長引くと、酸味が抑えられがちで、代わりにナッツのような風味が前面に出やすい傾向がある様に思えます。これは、水分がドラム内に溜まることなく抜けていくため、豆が乾燥しやすいのかもしれません。
さらに、全開放型であるために、チャフ(コーヒー豆の皮)の飛び散りが問題になることも。アウトドアでやる分には問題ないのですが、家の中でやると後かだつけが少し大変です。風防があるので外でも焙煎ができますが、風が強いとあまりうまく焼けません。キャンプなどのアウトドアで使いたい人は、高さが調節できる手網み焙煎を使用した方が失敗しにくいかもれません。
アウベルクラフト「遠赤コーヒー焙煎キット」との違い
形や設計もほぼ同じなKOGU 珈琲考具の「回転式ロースター・手動式自家焙煎器」とアウベルクラフトの「遠赤コーヒー焙煎キット」。
一番の違いは、火からの距離です。アウベルクラフトの方がKOGUよりも火から豆までの距離が遠いです。ただし、アウベルクラフトの焙煎機は暴風が四方を鉄板で囲んであるので、火力がちゃんと漏れなく伝わるような設計になっています。
アウベルクラフトは遠い分、熱した網からの遠赤外線でじっくりと焙煎していく。対してKOGUは火が近いためより、直火に近い感覚で焙煎を進めていくような感じです。
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