【レビュー】キャンプに最適!マルカ「銀杏煎 豆煎器」を使ってみた感想

この記事では、マルカの手動焙煎機「銀杏煎 豆煎器」を使ってみた感想を,その特徴と共に紹介します。

銀杏煎 豆煎器はこんな人にピッタリの焙煎機です。

  • これから自宅でコーヒー豆を焼いてみたい
  • 手網で少し多めに焙煎したい
  • キャンプで焙煎をしてみたい

この記事では、実際に使ってみた感想などもふまえながら、製品のスペックや魅力をご紹介したいと思います。

一番お手軽(安い)で敷居の低いのがこの手網焙煎器具。他の焙煎機と比べると、購入リスクも少なく焙煎を始めてみたい人にとってはピッタリの焙煎器具です。

厚みがある設計により、銀杏なども焙煎できるほどで、少し多めの豆を入れてもしっかりと撹拌することが可能です。200gくらいなら問題なく焙煎できます。重さは約300gとかなり軽量で持ち運びやすく、キャンプなどアウトドア活動に持っていく際にも、他の焙煎機と比べて場所を取らないいお手軽焙煎器具です。

銀杏煎 豆煎器の良いところ

銀杏煎 豆煎器の良いところは「3つのポイント」があります。

  • 圧倒的に安い
  • シンプルで使いやすい構造
  • キャンプでも気軽に使える

圧倒的に安い

なんといっても、他の焙煎機に比べ圧倒的に安いです。手回し式や電動式など様々なタイプの焙煎機がありますが、1万円以下のものはほとんど無いです。特にこの「銀杏煎 豆煎器」は、2000円以下という非常にお手頃な価格で購入できます。焙煎に興味があるけれども始めるきっかけがなかった人にとって、この焙煎機は気軽に試せる理想的な焙煎機です。

シンプルで使いやすい構造

この焙煎機は、そのシンプルさと使いやすさが特徴的です。銀杏を焙煎できるほどの厚みがあり、大量の生豆を入れてもしっかりとかき混ぜることができます。結果として、他の手動式の焙煎器具に比べて、焼きムラが少ない印象です。

また、単純な作りなので、焙煎を止めたいところですぐに蓋を開けることができます。この特徴により、網が開けにくく焦げてしまうというようなトラブルを防ぐことが可能で、ストレスなく焙煎作業を行える点も大きな魅力です。

焙煎方法に関してよく比較されるのが、手網焙煎とフライパン焙煎です。フライパンのように底が平らだと、豆が横に滑りやすく宙に舞うことがなく、結果として接触面が焦げやすくなります。

一方、手網を使った方法では、豆が点で網に触れるため、このような均一でない焦げが生じにくいです。また、フライパンや鍋はその重さから、10分も持ち続けて振るのが困難です。フライパンでは蓋をすることで熱を閉じ込めることができますが、焙煎の楽しさや使いやすさを考えると、手網焙煎の方が優れている印象です。

【持ち手の問題】

焙煎器具の上蓋には特別なロック機構はないですが、蓋をしっかり閉じて握るだけで安定し、グラつきもなく、逆さにしても中身がこぼれる心配は感じたことがありません。一部の人は、さらなる安定のために、持ち手付近を大きなクリップで固定しているようですが、現状ではそのような追加の固定手段を必要とすることはないと感じています。

キャンプでも気軽に使える

手網焙煎の最大の醍醐味は、アウトドアでの焙煎体験です。自然の中であれば、チャフが散らばっても自然に戻るし、火で燃えるので、屋外では気兼ねなく焙煎を楽しめます。

実際にキャンプで手網を使って焙煎してみたところ、すごく楽しい体験ができました。焙煎の過程はもちろん、自分で焙煎したコーヒーをキャンプで飲む経験はまさに最高のキャンプです。

手網焙煎ではスモーキーな香りを楽しめますが、気密性がないため、コーヒーの香りが飛びやすい難点があります。しかし、それもアウトドアならではの味という気がします。

また、手網は軽量で持ち運びやすく、焙煎後のお手入れも簡単で、すぐ乾きます。カセットコンロだけでなく、焚火を使って焙煎する人もいるので、アウトドアが好きな人に特におすすめです。ただし、焚き火や炭火で焙煎すると、鍋にすすがつくため、それにより鍋がすぐに汚れてしまい、家での使用には向かなくなる可能性があるので、使用する際には注意が必要です。

使ってみたデメリット

  • ムラができやすい
  • 手が疲れる
  • チャフが散らばるので掃除が大変

ムラができやすい

手網焙煎では、どうしても焼きムラが発生しやすいです。これは、手網が文字通り網であるため、焙煎中の豆の周りの空気が常に動いており、コンロの炎が網を通じてコーヒー豆に直接伝わるためです。焼き鳥やかば焼きのように、炎が直接食材に作用するイメージです。炎が豆に近すぎると、簡単に焦げてしまいますし、手が疲れて振る動作が甘くなるとムラができやすくなります。このムラは手網焙煎の味の一つとも言えますが、一貫性のある焙煎結果を求める人にとっては、考慮すべきデメリットとのように感じます。

手が疲れる

手網焙煎を使用する際には、約10分間は振り続ける必要があり、手が疲れるというデメリットもあります。数回使用していれば慣れてはきますが、最初のうちは筋肉痛になることもあり、これが原因で嫌になる人もいるかなという印象です。加えて、持ち手の太さがあるため、手が小さい人にとっては片手での使用が難しい可能性があります。

しかし、これ以上小さい焙煎器具だと豆を少量しか焙煎できず、大きすぎてもさらに腕が疲れるのでちょうど良いサイズ感だと思います。

チャフが散らばるので掃除が大変

網の特性上、チャフ(コーヒー豆の皮)がかなり飛び散ることがあります。振る強さを控えめにすると焼きムラが発生しやすくなり、一方でムラを避けようと力強く振ると、チャフの飛散が増えるというジレンマが存在します。

これを解決するために、焙煎前に生豆を水で洗う手法があります。ザルなどを使用して豆をしっかりとこすり洗いすることで、チャフを約80~90%除去することが可能です。この処理により、焙煎中の煙が減少し、燻し臭さも低減される効果が期待できます。

しかし、カフェなどの焙煎ではチャフコレクターというチャフを回収する機会がついているので、水洗いは基本しません。

また、コーヒー豆は輸出の段階で、豆の水分値などを整えられた状態で運ばれます。その豆を水洗いすると、水分値が変わったり豆自体の温度が下がります。そして焙煎機の窯に投入すると温度の下がり具合も激しく含んだ水分で温度が上がりにくくもなります。

まとめ

このようにマルカの「銀杏煎 豆煎器」は、趣味で買う人や初めて焙煎をするには、ちょうど良い焙煎器具です。

手軽に始められるのでこの器具で試してみて、焙煎を楽しめると思ったら別の焙煎機を試してみることをおすすめします。

焙煎時に生じるムラは確かに存在しますが、それも独自の味わいの一部と捉えることもできます。特にキャンプなどのアウトドアで使用する際には、完璧でないそのムラがかえって良い風味を生み出してくれる気もします。

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