【コーヒー豆の種類一覧】産地で変わる味の特徴、豆の選び方

世界のコーヒー産地を特徴と情報を共に見やすくまとめてみました。

コーヒー豆選びで困っている方や、味わいを勉強したい方は気軽にお使いください。

【南米】バランス|甘さと酸味のバランス

ブラジル

ブラジルのコーヒーにはナッツやチョコレートの風味が主に感じられます。またミディアムボディで酸味が少なく甘味が多いため誰でも楽しめるコーヒーです。

栽培標高海抜900〜1,600メートル
アラビカの種類ブルボン、カツカイ、カトゥアイ、トパージオ、ムンドノーボ、ルビ
収穫期間5月〜10月
精製方法ナチュラル
香りナッツ、ココア
フレーバースパイス、はちみつ、ナッツ、チョコレート、スウィート、柑橘系
ボディミディアムボディ
酸味少ない、柔らかい

コロンビア

コロンビアのコーヒーにはナッツやキャラメル、柑橘系の風味が主に感じられます。またミディアムボディでバランスが良く爽やかな酸味が特徴的です。

栽培標高海抜1,200〜2,000
アラビカの種類ブルボン、ティピカ、カトゥーラ、タビ、コロンビア、マラゴジッペ、カスティージョ
収穫期間9月〜12月
精製方法ナチュラル、ウォッシュト
香りキャラメル、ココア、フローラル
フレーバー柑橘系、ナッツ、チョコレート、キャラメル、すもも、りんご
ボディミディアム
酸味明るい、柑橘系

ペルー

ペルー内の地域により違いがありますが、ペルーのコーヒーはナッツ、チョコレートのような味わいと、柑橘系の酸味が特徴的です。口触りは非常に滑らかで、飲みやすいミディアムボディと心地よいバニラのような香りが広がっています。

栽培標高海抜1,000〜1,800メートル
アラビカの種類カトゥーラ、ブルボン、パチェ・コムン
収穫期間3月〜9月
精製方法ウォッシュト
香りフローラル、ナッツ
フレーバーナッツ、柑橘系、チョコレート
ボディミディアムボディ
酸味マイルド

ボリビア

ボリビアのコーヒーは繊細で明るく、甘さが際立った典型的なクリーンカップです。感じる味としては梨、りんご、アプリコット、みかん、レモンのような特徴があります。また、焙煎によっては、チョコレートやナッツの風味、蜂蜜の甘さを感じることもあります。

栽培標高海抜1,400〜2,100メートル
アラビカの種類ティピカ、カトゥーラ、カトゥアイ
収穫期間6月〜10月
精製方法ウォッシュト、ナチュラル
香りチョコレート、フローラル
フレーバーりんご、キャラメル、バニラ、チョコレート、レモン
ボディライト〜ミディアムボディ
酸味爽やか、柑橘系

【中米】キレ・スッキリ|軽やかで爽やかな酸味とフルーティー感

グァテマラ

グァテマラ内の地域により違いがありますが、グァテマラのコーヒーには花や柑橘系の香りがあり、チョコレート、ワイン、ナッツの風味が感じられることがあります。またフルボディでバランスが良く、鮮やかで心地よい酸味が特徴です。

栽培標高海抜1,300〜2,000メートル
アラビカの種類ティピカ、カトゥーラ、ブルボン、カトゥアイ、パチェ、マラゴジッペ
収穫期間11月〜4月
精製方法ウォッシュト、ナチュラル
香りシトラス、甘い花の香り
フレーバーチョコレート、ワイン、ナッツ、フルーティー、スウィート
ボディフルボディ、バランス
酸味明るい、心地よい、持続的、強い

コスタリカ

コスタリカ内の地域により違いがありますが、コスタリカのコーヒーはクリーンで甘く、果実味があり、バランスの良い酸味が特徴的です。感じられる風味には、はちみつ、チョコレート、柑橘類、バニラ、ブドウ、モラセスなどがあります。

栽培標高海抜900〜1,500メートル
アラビカの種類ティピカ、カトゥーラ、カトゥアイ、ビジャサルチ、ブルボン、ゲイシャ、ビジャロボス
収穫期間12月〜4月
精製方法ウォッシュト、パティオ、機械乾燥
香り強く複雑
フレーバー複雑、蜂蜜、柑橘系、フローラル、フルーティー、スウィート
ボディライトボディ〜ミディアムボディ
酸味さっぱり、明るい

ホンジュラス

ホンジュラス内の地域により違いがありますが、ホンジュラスのコーヒーは力強い風味、強い甘さとバランスの取れた酸味、そしてまろやかなボディが特徴的です。感じられる風味にはフルーティでキャラメル、チョコレート、バニラ、ヘーゼルナッツなどがあります。

栽培標高海抜1,100〜1,650メートル
アラビカの種類ブルボン、カトゥーラ、ティピカ、カトゥアイ、パカス
収穫期間11月〜4月
精製方法ウォッシュト、パティオ
香りバニラ、ヘーゼルナッツ
フレーバーチョコレート、キャラメル、ナッツ
ボディフルボディ
酸味バランス、柔らかい

メキシコ

メキシコのコーヒーは少ない酸味、甘く滑らかなボディが特徴的です。感じられる風味には甘いヘーゼルナッツやキャラメル、そして自然を感じるような味わいがあります。

栽培標高海抜900〜1,700メートル
アラビカの種類ティピカ、ブルボン、ガルニカ、カティモール
収穫期間11月〜3月
精製方法ウォッシュト
香りフローラル、ジャスミン、バニラ
フレーバーナッツ、キャラメル、アーシー
ボディライト〜ミディアムボディ
酸味マイルド

パナマ

パナマ内の地域により違いがありますが、一般的にパナマのコーヒーは甘い風味が特徴で、レモン、オレンジ、ベルガモットのような柑橘系の風味や、刈りたての草、ダークココアの味が特徴的です。

栽培標高海抜1,200〜2,800メートル
アラビカの種類ゲイシャ、ティピカ、カトゥーラ、カトゥアイ、マラゴジッペ、パカマラ、ムンドノーボ
収穫期間11月〜3月
精製方法ウォッシュト、ナチュラル
香りフローラル
フレーバー蜂蜜、ベリー、柑橘系、ピーチ、ダークココア
ボディライト〜ミディアムボディ
酸味明るい

【アフリカ】キレ・ジューシー|芳醇で濃厚な香りと際立つ酸味

エチオピア

エチオピアのコーヒー豆は、その果実味と花の風味で最もよく知られています。感じる味わいとしては、ベリー系、ピーチ、柑橘系、蜂蜜、紅茶、時にワインなど様々な特徴を持っています。

栽培標高海抜1,500〜2,200
アラビカの種類アラビカ、原生種(Heirloom)
収穫期間11月〜2月
精製方法ナチュラル、ウォッシュト
香り紅茶、ジャスミン、蜂蜜、レモン、フローラル
フレーバーベリー系、ピーチ、柑橘系、蜂蜜、ワイニー
ボディミディアムボディ
酸味明るい、みずみずしい

ケニア

ケニアのコーヒーは果実味のある味わいとワインのような酸味が特徴的なコーヒーです。感じる風味としては、ベルガモット、ベリー系、カシス、レモングラス、時にはトマトといった味わいを感じる事ができます。

栽培標高海抜1,700〜1,800メートル
アラビカの種類アラビカ
収穫期間11月〜12月
精製方法ウォッシュト、ナチュラル
香りフローラル、フレッシュ、トマト
フレーバーベルガモット、ベリー系、カシス、レモングラス、トマト
ボディミディアムボディ
酸味明るい、ワイニー

ブルンジ

ブルンジのコーヒーはベリー系、ジャスミン、チョコレート、オレンジのような味わいが特徴的なコーヒーです。柑橘系の酸味、リッチなの見応えを感じる事ができます。

栽培標高海抜1,200〜3,000メートル
アラビカの種類ブルボン
収穫期間4月〜7月
精製方法ウォッシュト
香り柑橘系、ベリー系、ココア、ハイビスカス
フレーバーベリー系、ジャスミン、チョコレート、オレンジ
ボディミディアムボディ
酸味明るい、柑橘系

【東南アジア】コク・スパイシー|ボディと苦味の重厚な風味

スマトラ

スマトラの独特なコーヒーは、スマトラ式という独自の精製方法から生じています。一般的な方法では、豆が完全に乾燥した後に脱穀しますが、雨が多いスマトラの地域では、豆がまだ50%ほど水分を残している状態でこの作業を行います。これが大地や土を思わせる独特でスパイシー、ハーブのようなエキゾチックな香味を生み出しています。

栽培標高海抜900〜1,600メートル
アラビカの種類マンデリン、ガヨ、リントン、アチェ
収穫期間5月〜9月
精製方法スマトラ式
香りナッツ、湿った土、苔
フレーバースパイシー、ハーブ、湿った土、苔、きのこ、シナモン、チョコレート
ボディフルボディ
酸味ほぼ無し

ベトナム

ロブスタ種の主な生産地として知られているベトナムですが、近年アラビカ種にも力を入れています。感じられる味わいとしては力強いアーシー、チョコレート、ナッツといった味わいに、穏やかな酸味が添えられたコーヒーです。

栽培標高海抜900〜1,400メートル
アラビカの種類ティピカ、モカ、ブルボン、カティモール
収穫期間10月〜1月
精製方法ウォッシュト
香りアーシー、ナッツ
フレーバーチョコレート、ナッツ、
ボディフルボディ
酸味軽やか

インド

インドのコーヒーは、インドネシアのコーヒーと非常に似た味を持っています。インド産のアラビカは、適度な酸味、しっかりとしたボディ、そして強い後味が特徴です。一般的な味わいは、木や土の香り、スパイシーな味が特徴的です。また、キャラメルやチョコレートのような甘みを感じることもあります。

栽培標高海抜1,000〜1,500メートル
アラビカの種類ブルボン、ティピカ、ヘアルーム
収穫期間11月〜3月
精製方法ウォッシュト、ナチュラル
香りアーシー、木のような、スパイシー
フレーバーアーシー、スパイシー、チョコレート、キャラメル
ボディフルボディ
酸味少ない