焙煎未経験の日本人がオーストラリアで焙煎師を目指す

音響・照明関係の仕事をしていた人間が、未経験からメルボルンで焙煎を学ぶ。果たして、どこまで学べるのか。

メルボルンに行くまでにしたこと

メルボルンへ行ってみることを決意したが、焙煎だけでなくコーヒー屋さんですら働いたことがない。

オーストラリアに行くお金もなかったので、とりあえず日本のコーヒー屋さんで6ヶ月働いてみることにした。

働いたのは「谷中珈琲」という注文を受けてから焙煎をするお店。履歴書にも焙煎経験有りと書ける。

何よりもよかったのは、30種類以上あるコーヒー豆を飲み比べできること。国ごとや精製方法などによる違いが体験できたのは焙煎師になる上でとても貴重な経験になった。

メルボルンについてから仕事を見つけるまで

【最初の拠点地】

着いた直後に泊まった場所はEurope Melbourneという中心街(CBD)内にあるバックパッカーホステル。

綺麗で大きいというわけではないが、ホステルにしては珍しく各ベットにカーテンが付いているのでプライバシーがちゃんとある。そして、朝食が無料なところも良い。

屋上にはちょっとしたテラスもあり、色んなものを吸っている人がいる。色々な国から人が集まるバッパーならではの雰囲気が楽しめる。

もっと綺麗でパーティーを楽しみたい人はよくThe Village Melbourneというバッパーにいる。

【メルボルンでのカフェ巡り】

メルボルンに来たからにはとりあえず、最初はコーヒー屋巡りをすることにした。川野ゆうまさんオススメのカフェがとりあえず信頼できるかもしれないとうことで、このリストのカフェを巡ってみた。

後に、このカフェの中の一つ【Small Batch】で焙煎師として仕事をすることになる。

世界的にも有名なメルボルンのカフェに行ってみるのもアリかもしれない。基本的にメルボルンで有名とされているカフェは浅煎りでフルーティーなコーヒーが特徴的。

【メルボルンの有名コーヒー専門店11選】

【カフェに履歴書を出す】

履歴書を出す、書くということが第一関門。作った履歴書はこんな感じ。カフェによってはカバーレターも必要。

カフェ巡りついでにレジュメを出せれば効率がいいのだが、直接渡す勇気なんてのはない。

そこで思いついたのが、カフェをGoogleで探しメールアドレスを公開しているところや、ウェブサイトで応募しているカフェにひたすらメールを送りつけるという事。

これなら、プリントしてレジュメを配る事をしなくても、座りながら色々なところに応募できる。最初は生活をしなければいけないので、とりあえず数打って当たれば良しとした。

しかし焙煎歴が6ヶ月程な上に、全自動焙煎機しか使ったことがなく、Cropsterなどのソフトウェアも知らない人間に興味を示してくれるロースターがあるわけもなく、50店舗位に送って返ってきたのは5店舗。

運よくメールを送った1日後に返信があり、面接が決定。だが、場合によっては、返信があるのが1ヶ月後という場合もあったので、直接レジュメを渡した方が早いのかもしれない。

面接は緊張する。トライアルをいきなりやらされるなんて話もあったりする。

しかし面接に行ってみると、話をするだけで終わりすんなりと仕事が決定した。バリスタ志望であればトライアルは絶対あるそう。しかし、焙煎を毎日行っているカフェは少なく、大体のロースターが週2~4日ほどしか焙煎をしていないところが多い。応募したロースターは焙煎は週一のみでその他の曜日は、オールラウンダーとして働くことになった。そのような場合は、面接が簡単になる。

そうして決まった、最初のロースタリーカフェ【Coffea Coffee】。ここからメルボルンでの焙煎体験が始まる。